第一号議案 2018年度事業報告書
(2018年10月1日から2019年3月31日)
Ⅰ 事業の成果
フードバンク京都は2018年10月に、念願の特定非営利活動法人になり、半年ではありますが、2019年3月をもって第一期の会計年度を迎えることになりました。
法人化するまでは、当初、京都駅の南に間借りの事務所を置いて活動をしていましたが、2017年5月に、向日市に専用の事務所を構えて、一層充実した活動を展開してきました。 本年度は、法人化初年度ということもあり、任意団体であった時の活動の積み重ねを土台にして、さまざまな分野からご寄贈いただいた食品と自主農園で生産した野菜などを、社会福祉施設や生活困窮者を支援している団体等への食糧提供をするなど、社員が力を合わせて取り組みました。
具体的には、第一に複数の福祉施設(母子・児童養護・更正)への定期的な食糧支援です。週1回、お米やパンを届けています。また、複数の子ども食堂への食糧提供もしています。
第二は、フードドライブの実施です。フードドライブは、家庭で余った食品を持ち寄り、フードバンク京都を通じて必要なところに届けるという取り組みです。任意団体の段階から力を入れて取り組んできましたが、本年度も、スポーツジム・国際ソロプチミスト京都・同志社国際高校生徒会の方々のご協力を得て取り組みました。また、新たに大手スーパーとの協働による取り組みも実現しました。
第三は、若者たちへの広報活動で、立命館大学において、フードバンク活動や食品ロス問題について、学生のグループディスカッションを実施しました。
第四は、自主農園での生産活動です。農園は、約0.2ヘクタールの広さがあり、専門家による指導を受けながら、専門のスタッフを中心に、その他スタッフと臨時のボランティアによる活動を展開しています。一年中途切れることなく生産していて、農薬不使用の栽培で、安全・新鮮な野菜を、諸施設に届けています。
自主農園の生産物を除いては、企業や団体、個人から寄贈していただいております。大手スーパーや企業、個人経営の食品メーカー、学校法人、寺社、農家、個人の皆様から支援をいただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。
具体的な成果(数量等)については、以下、「Ⅱ 事業実施に関する事項」で報告いたします。
Ⅱ 事業実施に関する事項(特定非営利活動に係る事業)
(1)社会福祉施設及び要支援者への支援を行っている団体等への食糧提供事業
母子支援施設、児童養護施設、自立支援ホーム、子ども食堂の他、炊き出しなどで困窮者への支援活動を行っている団体への食糧の提供を行った。
| 支援先(入居・利用者数) | 支援回数 (回) | 食糧提供 量(㎏) | 備考 | 
| 母子生活支援施設 3ヶ所(入居者・利用者数210人) | 36回 | 1,280kg | 
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| 児童養護施設/自立支援ホーム 4ヶ所(入居者数200名) | 24回 | 551kg | 
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| 更生保護施設 1ヶ所(入居者数20名) | 12回 | 585kg | 
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| 支援活動団体 7ヶ所(利用者数353名) | 36回 | 1,043kg | 
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| こども食堂 5ヶ所(利用者数230名) | 36回 | 893kg | 
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| 合 計(入居・利用者数合計1,013人) | 144回 
 | 4,352kg 
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【事業概要】
| (A)事業の実施日時 | 60日 (毎月 第2・4日曜、第1月曜、第2・4火曜、第3水曜、第2木曜ほか) | 
| (B)事業の実施場所 | 京都市、宇治市、亀岡市、向日市の各施設・団体 (母子施設3ヶ所、児童養護施設/自立支援ホーム4ヶ所、更生保護施設1ヶ所、支援活動団体7ヶ所、子ども食堂5ヶ所、合計20ヶ所) | 
| (C)従事者の人数 | 延べ120人 | 
| (D)受益対象者の範囲 | 上記施設・団体の入居者・利用者(1,013人) | 
| (E)人数 | 延べ3,960人 | 
| 事業費の金額 | 5,400円 | 
(2)行政機関などからの要請に応えて、要支援者への食糧を手配する緊急支援事業
福祉課や生活支援センターから、困窮状態に陥った市民への支援要請に応えて、できるだけ迅速に緊急支援食糧を届けた。
| 支援先 | 支援回数 (回) | 食糧提供 量(㎏) | 備考 | 
| 京都府内 | 31回 | 1,094kg | 
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| 合 計 | 31回 | 1,094kg | 
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【事業概要】
| (A)事業の実施日時 | 31回(不定期) | 
| (B)事業の実施場所 | 京都市、宇治市、向日市、八幡市、木津川市、大山崎市、綾部市の行政・支援機関 | 
| (C)従事者の人数 | 延べ31人 | 
| (D)受益対象者の範囲 | 行政・機関が支援する困窮者 | 
| (E)人数 | 延べ62人 | 
| 事業費の金額 | 5,400円 | 
(3)個人、団体、企業からの食糧の引き取り事業
個人、農産物の生産者、食品生産企業、小売りスーパーの他、学校法人や病院などの災害用備蓄食料、京都マラソンなどのイベントでの余剰食糧など無償で提供していただける食糧の引き取りを行った。
| 食糧提供者・団体など(敬称を省く) | 内容など | 
| 明石農場 | 野菜 | 
| 芦田(農家) | 野菜 | 
| 石田ファーム | 野菜 | 
| 風の里ヤマナカ農場 | 野菜 | 
| (株)ダイエー | ドライ食品・飲料 | 
| 京菓子司 都 | 菓子 | 
| 京都マラソン | 飲料・菓子・果物・パン | 
| 国際ソロプチミスト京都 | ドライ食品・菓子 | 
| コンディトライマウジー | 菓子 | 
| 京果グリーンセンター | 野菜 | 
| 京都ボランティア協会 | 飲料 | 
| ビバスポーツアカデミー南草津店 | ドライ食品 | 
| 矢野食品 | こんにゃく | 
| 立命館衣笠キャンパス | ドライ食品・災害用備蓄食品 | 
| 立命館大学大阪いばらきキャンパス | 災害用備蓄食品 | 
| 立命館宇治中学校・高等学校 | 災害用備蓄食品 | 
| 立命館大学朱雀キャンパス | 災害用備蓄食品 | 
| その他スーパー・個人(フードドライブを含む) | ドライ食品・お米・野菜・飲料・菓子 | 
【事業概要】
| (A)事業の実施日時 | 約100回(不定期) | 
| (B)事業の実施場所 | 京都府内、長野県、滋賀県 | 
| (C)従事者の人数 | 延べ30人 | 
| (D)受益対象者の範囲 | 施設・団体の入居者・利用者、行政・機関が支援する困窮者 | 
| (E)人数 | 延べ4,022人 | 
| 事業費の金額 | 5,200円 | 
(4)支援農産物の確保ための自主農園での生産事業
無償で貸していただいている農園で、自然農法の専門家の指導を受けながら、より安心な農産物を生産した。
【事業概要】
| (A)事業の実施日時 | 48日(毎週日曜・月曜) | 
| (B)事業の実施場所 | 京都府京都市西京区大原野 | 
| (C)従事者の人数 | 120人 | 
| (D)受益対象者の範囲 | 施設・団体の入居者・利用者、行政・機関が支援する困窮者 | 
| (E)人数 | 延べ4,022人 | 
| 事業費の金額 | 39,603円 | 
(5)その他の活動
11月 近畿農政局主催のフードバンク活動促進に向けた情報交換会
食品ロス消滅推進法案の国会院内集会に参加
京都府農林水産フェスティバルにてフードドライブと周知活動を実施
12月 パナソニック社OB会(松愛会)京都支部にて広報活動
1月 立命館大学衣笠キャンパスにてフードバンクについてのグループディスカッション実施
高島屋労働組合京都支部の歳末助け合い募金より農機具の寄贈を受ける
3月 京都府食品ロス削減府民会議に参加
ユニバーサルデザイン京都フォーラム2019にてフードドライブと周知活動を実施
ミーティングの開催 スタッフ間での情報共有、今後の課題や活動についての意見交換を実施
(2019年1月27日、2月24日、3月24日)
第二号議案 2019年度の事業計画書
1 事業実施の方針
フードバンク京都は、支え合う心で満ちあふれる社会の実現を目指して、一歩でも前進することを願いつつ、設立趣旨や定款等に基づいて、以下の取り組みをします。
(1)社会福祉施設や要支援者を支援している団体への食糧提供
(2)行政機関からの要請に応える緊急支援
(3)個人、団体、企業からの食糧引き取り
(4)自主農園での農産物生産
以上の取り組みを実現するため、今年度の重点目標は、「フードバンク京都」自身の強化をはかることです。そのため、以下の活動を重点的に実施します。
◇フードドライブの活性化
◇各企業・大学への働きかけや連携
◇広報活動(パンフ・チラシ・広報誌の発行、ホームページの充実)
◇全国組織への加入の検討
2 事業の実施に関する事項
特定非営利活動に係る事業
| 事 業 名 (定款に記載した事業) | 具体的な事業内容 | (A)当該事業の 実施予定日時 (B)当該事業の 実施予定場所 (C)従事者の 予定人数 | (D)受益対象 者の範囲 (E)予定人数 | 事業費の予算額 (単位:千円) | 
| ① 社会福祉施設及び要生活支援者への支援を行っている団体等への食糧提供事業 | 母子支援施設、児童養護施設、自立支援ホーム、子ども食堂の他、炊き出しなどで困窮者への支援活動を行っている団体への食料の提供を行う | (A)毎月 (B)京都市、宇治市、亀岡市、向日市の各施設 (C)月毎40人 | (D)施設などへの入居者や利用者 (E)月毎500人 | 50 | 
| ② 行政機関などからの要請に応えて要支援者への食料を手配する緊急支援事業 | 福祉課や生活支援センターから、困窮状態に陥った個人への支援要請に応えて、できるだけ迅速に緊急支援食糧を届ける 
 | (A)毎月 (B)京都市、宇治市、亀岡市、向日市、八幡市など (C)月毎15人 
 | (D)行政機関などが支援が必要と判断した個人 (E)月毎40人 | 
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| ③ 個人、団体、企業からの食糧の引き取り事業 | 個人、農産物の生産者、食品生産企業、小売りスーパーの他、学校法人や病院などの災害用備蓄食糧、京都マラソンなどイベントでの余剰食糧など無償で寄贈していただける食糧の引き取り | (A)毎月 (B)京都府内、長野県 (C)月毎20人 | (D)施設などへの入居者や利用者 (E)月毎500人 | 50 | 
| ④ 支援農産物の確保のための自主農園での生産事業 | 無償で貸しいただいている農園で、自然農法の専門家の指導を受けながら、より安心な農産物を生産する | (A)毎月 (B)京都市西京区大原野上羽町 (C)月毎20人 | (D)①と②の事業の対象者 (E)月毎200人 | 100 | 
(備考)
1 設立当初の事業年度の事業計画書及び翌事業年度の事業計画書は、それぞれ別葉として作成する。
2 2は、(1)には特定非営利活動に係る事業、(2)にはその他の事業について区分を明らかにして記載する。
3 2(2)には、定款上「その他の事業」に関する事項を定めているものの、翌事業年度にその他の事業を実施する予定がない場合、「実施予定なし」と記載する。
 
    
〈お問い合わせ〉
認定特定非営利活動法人フードバンク京都
〒615-8141 京都府京都市西京区樫原平田町14-31
TEL 080-2741-1646 E-mail 1fbkyoto@gmail.com
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阪急桂駅から徒歩20分、またはバス(西口から出るバスならどれでもOK)樫原水築町下車徒歩3分
※畑の住所※
〒610-1131 京都府京都市西京区大原野上羽町398
(向かって左側は、第3乙訓ひまわり園)
    フードバンク京都では支援拡大のため一軒家、倉庫等を募集中です。
    「貸してもいいよ!」と言って頂ける方、企業様からのご連絡お待ちしています。
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