2020年度事業報告書

202041日から2021331日まで)

 

特定非営利活動法人フードバンク京都

 

 フードバンク京都は、2021年3月31日をもって第3期の事業年度を終了することが出来ました。無事、年度末を迎えることができましたのも皆様の暖かいご支援によるものと深く感謝申し上げます。

 今年度は、新型コロナ感染症の大拡大で暮らしをめぐる困難が深刻化し、私たちの活動を取り巻く環境も、子ども食堂の活動が制限されたり緊急支援の要請の急増など大きく変化しました。

 また、「食品ロス削減推進法」の施行や、国連の持続可能な社会の実現を目指すSDGs等でフードバンク活動への関心は高まってきています。

 そのような中で「もったいないからありがとうへ」を合言葉に、今年度取り組んできた重点課題の成果を報告いたします。

 

Ⅰ 本年度の重点課題についての成果

❖【食品の回収量を増やします】の目標について

 新型コロナ感染症の拡大で、各種行事が中止になる等フードドライブは実施しにくい状況になりましたが、ダイエーグループでは新たにスーパー光洋の4店舗での実施が始まりました。また、学級閉鎖などで中止になった給食の食材や、JA京都市からは即売が中止になった品評会の大量の野菜の提供があり、連携しているフードバンク長岡京などとも分け合いました。

 例年は不足するお米も、チラシによる広報の効果やコロナ禍での暮らしの厳しさへの共助の意識の高まり等で、個人からの提供が大きく増えたのも特徴です。

懸案であったパンはコープ自然派京都からの食パンと、専門店からのベーグルの提供が実現し、その品質の高さからも支援先から大変喜ばれています。

全体として回収量は増大し、社会福祉施設や子ども食堂などへの定期支援に加え、急増した行政機関などからの緊急支援要請にも応えることが出来ました。

支援食糧の重量は19,785キロで前年度から2,5倍に増えました(社会福祉施設や子ども食堂など団体への支援が16,260キロ、行政機関などからの要請に基づく個人への支援が3,525キロ)。

❖【広報活動を強化します】の目標について

 京都市の助成金を受けて実施した京都リビングへの約5万枚の折込チラシ配布は、新たなフードドライブやボランティアの参加などの効果をもたらしました。

 啓発活動や出前講演にも積極的に取り組みました。FM87.0NHKなどの放送局の他、京都インターナショナルスクール、近畿大学、金光大阪中学校・高等学校、立命館高校、立命館宇治高校、山梨南アルプス子ども村中学校など、オンラインでの取材や遠方からの来訪もあり、フードドライブの実施やビデオ制作など、未来を担う世代が強い関心を示してくれたのは嬉しいことです。

 新たに開設したホームページの英語版は、その効果が表れています。

広報誌「もったいないからありがとうへ」は当法人の活動を知らせる重要な媒体ですが、第4号の1回しか発行できませんでした。

❖【他団体との連携を進めます】の目標について

イベントや情報交換会は開催が少なかったので、その機会は限られましたが京都大学の安里和晃ゼミを通じての外国人の方への支援や、向日市地域福祉計画策定推進委員会などに参加しました。

また、緊急支援で繋がった社会福祉協議会でのフードドライブの実施や、継続的に交流を続けてきた京都インターナショナルスクールが賛助会員になってくれるなどの成果も生まれました。

「全国フードバンク推進協議会」への加盟は、今年度は見送りました。

❖【自主農園での生産活動を発展させます】の目標について

有機農法の専門家の指導を受けて、土づくりから始めた農薬や化学肥料を使用しない自主農園は、栽培品目も増え品質も向上し支援先から大変好評を得ています。

また、農園でのボランティア体験をした方が支援食糧の仕分けや配送担当するスッタフに加わってくれました。私達の特徴ある事業は大きな成果を生んでいます。

施設の充実を目指しましたが、環境型トイレの設置や水道の敷設などは土質や費用面で実現できず、電源の確保もできませんでした。

❖【組織基盤の強化を図ります】の目標について

 スタッフは、正社員23名とボランティアを含め30名を超える体制になったことは大きな成果です。それぞれの特技を活かした役割分担で活動の幅も広がりました。

財政面は、「京都市の食品ロス削減の取組に対する支援助成金」が当法人の取り組みを支えてくれており、今年度初めて啓発チラシの新聞折り込みが実施できました。

寄付金を増やすために、ゆうちょ銀行(記号:14450 番号:43891781トクヒ)フードバンクキョウト)に次いで、クレジットカードによる寄付の窓口(Syncable シンカブル)も開設しました。

個人が中心でまだまだ少ないですが、着実に増えてきています。

 

 

新型コロナ感染症の拡大の終息は見通せませんが、国連の持続可能な社会の実現を目指すSDGsの「だれひとり取り残さない」の理念にも沿って、今後もスタッフ全員で力を合わせて、精一杯の活動を続けてまいります。皆様の暖かいご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

 

 

 

 具体的な成果(数量等)は、以下、「Ⅱ 事業実施に関する事項」で報告いたします。

 

 

Ⅱ 事業実施に関する事項(特定非営利活動に係る事業)

(1)社会福祉施設及び要支援者への支援を行っている団体等への食糧提供事業

   母子支援施設、児童養護施設、自立支援ホーム、子ども食堂の他、炊き出しなどで困窮者への支援活動を行っている団体への食糧の提供を行った。

支援先(入居・利用者数)

支援回数

(回)

食糧提供

量(㎏)

備考

母子生活支援施設 3ヶ所(入居者・利用者数210人)

117回

,771kg

 

児童養護施設/自立支援ホーム 3ヶ所(入居者数84人)

68回

,219kg

 

更生保護施設   1ヶ所(入居者数20人)

34回

576kg

 

支援活動団体 14ヶ所(利用者数558人)

115回

,456kg

 

こども食堂   5ヶ所(利用者数300人)

51回

,238kg

 

合 計(入居・利用者数合計1,172人)

385回

 

16,260kg

 

 

 

【事業概要】

(A)事業の実施日時 

144日

(毎月 第2・4日曜、第1月曜、第2・4火曜、第3水曜、第2木曜ほか)

(B)事業の実施場所 

京都市、宇治市、亀岡市、向日市の各施設・団体

(母子施設3ヶ所、児童養護施設/自立支援ホーム4ヶ所、更生保護施設1ヶ所、支援活動団体8ヶ所、子ども食堂6ヶ所、合計21ヶ所)

(C)従事者の人数  

延べ240人                

(D)受益対象者の範囲

上記施設・団体の入居者・利用者(,172人)

(E)人数      

延べ 約20,000人

 

(2)行政機関などからの要請に応えて、要支援者への食糧を手配する緊急支援事業

   福祉課や生活支援センターから、困窮状態に陥った市民への支援要請に応えて、できるだけ迅速に緊急支援食糧を届けた。

支援先

支援回数

(回)

食糧提供

量(㎏)

備考

京都府内

178回

,525kg

 

合 計

178回

,525kg

 

 

【事業概要】

(A)事業の実施日時

125回(不定期)

(B)事業の実施場所

京都市、宇治市、向日市、八幡市、木津川市、大山崎町、綾部市の行政・支援機関

(C)従事者の人数

延べ 約100人                 

(D)受益対象者の範囲

行政・機関が支援する困窮者

(E)人数 

延べ 約300人

 

 

 

(3)個人、団体、企業からの食糧の引き取り事業

   個人、農産物の生産者、食品生産企業、小売りスーパーの他、学校法人や病院などの災害用備蓄食料での余剰食糧など無償で提供していただける食糧の引き取りを行った。

 

食糧提供者・団体など(敬称を省く)

内容など

明石農場

野菜

芦田(農家)

野菜

アゲハクラシック

パン

石田ファーム

野菜

ヴィレッジトラストつくだ農園

野菜

株式会社光洋

フードドライブ

株式会社ダイエー

フードドライブ

亀岡市社協福祉協議会

フードドライブ

京果グリーンセンター

野菜

京都インターナショナルスクール

フードドライブ

京都市環境政策局ゴミ減量推進課

フードドライブ

京都ライオンズクラブ

フードドライブ

京都レディースソフトテニス連盟

フードドライブ

京都ボランティア協会

飲料

国際ソロプチミスト京都

フードドライブ・菓子

コープ自然派

パン

紫明ライオンズクラブ

フードドライブ

大京食品株式会社

お揚げ

中村くらしを見直す会

野菜・ドライ食品

矢野食品株式会社

こんにゃく

立命館衣笠キャンパス

フードドライブ・災害用備蓄食品

立命館小学校

災害用備蓄食品

その他スーパー・団体・個人(フードドライブを含む)

ドライ食品・お米・野菜・飲料・菓子

 

【事業概要】

(A)事業の実施日時 

約250回以上(不定期)

(B)事業の実施場所 

京都府内、高知県、滋賀県、

(C)従事者の人数  

延べ65人

(D)受益対象者の範囲

施設・団体の入居者・利用者、行政・機関が支援する困窮者

(E)人数      

延べ 約20,000人

 

(4)支援農産物の確保のための自主農園での生産事業

   無償で貸していただいている農園で、自然農法の専門家の指導を受けながら、より安全な農産物を生産した。

【事業概要】

(A)事業の実施日時 

84日(毎週日曜・月曜)

(B)事業の実施場所 

京都府京都市西京区大原野

(C)従事者の人数  

延べ 約600人

(D)受益対象者の範囲

施設・団体の入居者・利用者、行政・機関が支援する困窮者

(E)人数      

延べ 約1,000人

 

 

 

(5)その他の活動(講演等)

   5月 RADIO MIX KYOTO FM87.0 出演

   6月 同志社大学1年生(3人)オンラインにて説明と質疑

   8月 向日市地域福祉計画策定・推進委員会 参加

   9月 ホームページに英語ページを開設

  10月 向日市地域福祉計画策定・推進委員会 参加

10月 NHK総合「ニュース630京いちにち」出演

  11月 金光大阪中学校・高等学校にて講演実施 

  11月 京都インターナショナルスクールにて講話実施

12月 向日市地域福祉計画策定・推進委員会 参加

12月 近畿大学1年生(3人)へオンラインにて説明と質疑

12月 京都インターナショナルスクールにて講話実施

12月 立命館宇治高校3年生(6人)への説明と質疑

 1月 スタッフミーティング開催(活動についての意見交換)

 2月 スタッフミーティング開催(活動についての意見交換)

3月 スタッフミーティング開催(活動についての意見交換)

3月 向日市地域福祉計画策定・推進委員会 参加

3月 山梨県南アルプス子どもの村中学校の3年生(3人)への説明と質疑

3月 同志社大学2年生(4人)への説明と質疑

3月 立命館高校1年生(3人)への説明と質疑

3月 京都インターナショナルスクールにて講演実施

 

3月 フードバンク活動マッチング支援事業成果共有会にリモートで参加

 

 

 

 

 


2020年度事業計画書

202041日から2021331日まで)

 

特定非営利活動法人フードバンク京都

 

1       事業の方針

特定非営利活動法人フードバンク京都は201810月に発足以来「もったいないからありがとうへ」を合言葉に、年間約650万トンも破棄されている食品を、少しでも有効活用するための活動を進めてきました。

活動3年目の今年度は、新型コロナウイルス感染症の広がりが国民の暮らしに大きな影響を与えています。とりわけ社会的に弱い立場にある人たちへの深刻化が予想されます。

フードバンク京都はまだまだ小さな組織ですが、食べ物を通して必要とされる人たちへの支援の活動を継続、発展させて行くことを基本に、地球環境維持のSDGsなどの取組も進めていきたいと考えます。

そのために、設立趣旨や定款に基づいて以下の事業を進めます。

(1)     社会福祉施設及び要支援者への支援を行っている団体への食糧提供事業

(2)     行政機関などからの要請に応えて、要支援者への食糧を手配する緊急支援事業

(3)     個人、団体、企業からの食糧の引き取り事業

(4)     支援農産物の確保のための自主農園での生産事業

これらの事業を発展させるために、次の活動を重点に取り組んでいきます。

 

❖食品の回収量を増やします

支援活動を発展させるためには、食品の確保が不可欠です。昨年度もフードドライブ運動に参加してくださる個人、団体は広がりました。この運動で提供される食品が当法人の活動を支えてくれています。今年度も「思いやりのこころ」を集めるこの取組を強めていきます。

法人や企業からの提供の増大も目指します。また、支援先からの要望の強いパンを安定的に確保できるように、メーカーや販売店への働きかけを進めていきます。

 

❖広報活動を強化します

より多くの人たちにフードバンク活動を知っていただくために、新しいパンフレットとチラシを作成します。活動状況をお知らせする通信「もったいないからありがとうへ」の発行も継続します。また学校や団体などの要望に応えて講話を行う機会を重視します。

 

❖他団体との連携を進めます

「食品ロス削減推進法」「SDGs」などフードバンクを取り巻く環境は変化しています。これらに適切に対応していくためにも、「全国推進フードバンク協議会」など関連団体との連携を強め、行政機関などが開催するイベントや情報交換会などにも積極的に参加します。

 

❖自主農園での生産活動を発展させます

新鮮な農産物の提供は支援先からも大変喜ばれています。農薬や化学肥料の使用が一般的な中で、有機農法の専門家からの指導を受けての、安心で新鮮な農産物の生産事業は当法人の特異な活動です。その発展のために、電源の確保、倉庫の補強、トイレの設置など資材や施設の充実も目指します。

 

❖組織基盤の強化を図ります

活動を進めていくためにはマンパワーの強化が不可欠です。会員及びボランティアの拡大をすすめるとともに、定例のミーティングで関連分野の学習会も実施します。

また、活動資金の確保も重要です。資金面で応援してくださる賛助会員を増やすとともに、補助金の活用も検討します。又、寄付も募っています。振り込み口座はゆうちょ銀行

記号:14450 番号:43891781トクヒ)フードバンクキョウトです。どうぞよろしくお願いいたしま

す。当法人の活動は、個人、団体、企業の連携や参加がなければ継続できません。皆様のご協力とご支援をお願い申し上げます。

 

2 事業の実施に関する事項

 

事業名(定款に記載した事業)

    社会福祉施設及び要支援者への支援を行っている団体等への食糧提供事業

具体的な事業内容

母子支援施設、児童養護施設、自立支援ホーム、子ども食堂の他、炊き出しなどで困窮者への支援活動を行っている団体への食糧支援を行う

(A)当該事業の実施予定日時

毎月

(B)当該事業の実施予定場所

京都府内の各施設

(C)従事者の予定人数

月毎約30

(D)受益対象者の範囲

施設などへの入居者や利用者

(E)予定人数

月毎約1000

事業費の予算額

80,000

 

 

事業名(定款に記載した事業)

    行政機関などからの要請に応えて、要支援者への食糧を手配する緊急支援事業

具体的な事業内容

行政機関を通じて、困窮状態に陥った個人へ出来るだけ迅速に支援食糧を届ける

(A)当該事業の実施予定日時

毎月

(B)当該事業の実施予定場所

京都府内

(C)従事者の予定人数

月毎約15

(D)受益対象者の範囲

行政機関が支援を必要と判断した個人

(E)予定人数

月毎約40

事業費の予算額

55,000

 

 

事業名(定款に記載した事業)

    個人、団体、企業からの食糧の引き取り事業

具体的な事業内容

フードドライブ、災害用備蓄食料、余剰食品など無償で提供していただける食糧を引き取る

(A)当該事業の実施予定日時

毎月

(B)当該事業の実施予定場所

主に京都府内

(C)従事者の予定人数

月毎約30

(D)受益対象者の範囲

支援が必要な個人、施設などの入居者や利用者

(E)予定人数

月毎約1000

事業費の予算額

25,000

 

 

 

 


2019年度 活動計算書
2019年4月1日から 2020年3月31日まで
                特定非営利活動法人フードバンク京都
                (単位:円)
科目 金額
Ⅰ 経常収益  
  1 受取会費    
    正会員受取会費 211,000    
  賛助会員受取会費 0 211,000  
  2 受取寄附金  
    受取寄附金   93,000 93,000  
  3. 受取助成金等      
    助成金 72,000 72,000  
  4. その他収益      
    受取利息 2    
    雑収益 0 2  
  経常収益計     376,002
経常費用        
  1. 事業費      
        旅費交通費 3,900    
        燃料費 63,000    
        印刷製本費 50,280    
        消耗品費 49,984    
        什器備品費 18,725    
        通信運搬費 20,222    
        賃借料 2,100    
        雑費 0    
        減価償却費 0    
    事業費計   208,211  
  2. 管理費      
        水道光熱費 53,356    
        消耗品費 53,697    
        通信運搬費 17,570    
        支払手数料 220    
        雑費 0    
    管理費計   124,843  
  経常費用計     333,054
    当期経常増減額     42,948
経常外収益      
  経常外収益計     0
経常外費用      
  経常外費用計     0
    当期正味財産増減額     42,948
    前期正味財産額     384,168
    次期繰越正味財産額     427,116

2019年度 貸借対照表
2020年3月31日 現在
                特定非営利活動法人フードバンク京都
科目 金 額 (単位:円)
Ⅰ 資産の部 資産の部        
  1. 流動資産      
      現金預金 427,116    
          流動資産合計   427,116  
  2. 固定資産      
      (1)有形固定資産 0    
          固定資産合計   0  
      (2)無形固定資産 0    
          無形固定資産合計   0  
資産合計     427,116
負債の部        
  1. 流動負債 0    
          流動負債合計   0  
  固定負債 0    
          固定負債合計   0  
負債合計     0
正味財産の部      
    前期繰越正味財産   0  
    当期正味財産増加(減少)額   427,116  
          正味財産合計     427,116
          負債及び正味財産合計     427,116